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できれば複合機を導入したいけれどコストがかかりすぎるのでためらっている、という方も多いのではないでしょうか。コストをおさえるために家庭用のプリンターでの代用を検討するのもひとつの方法だといえます。このページでは、適切な機器選びためのヒントとなる情報を紹介しています。
家庭用プリンターと業務用複合機のどちらを導入すべきかで迷う場合には、まず、それぞれの機器がもつ特徴を把握することをおすすめします。そうすれば、自分のニーズにより適したものを選択しやすくなるはずです。ここでは、特に把握しておくべき3つの特徴「塗料」「印刷能力」「多機能性」についてみていきましょう。
インクの方式は、大きく「インクジェット方式」「レーザー方式」の2つに分かれます。前者の場合は、コピー用紙にインクを吹き付ける方法です。後者は、レーザービームでトナーをコピー用紙に定着させる方法です。
上述の2種類の方法のうち、レーザー方式は、主に業務用の機器に使用されています。スピードが速く、大量の文書のコピーなどを効率よく作成したりするのに適しているのがその理由です。
比較項目 | レーザー | インクジェット |
---|---|---|
印刷方法 | トナーパウダーを熱で定着 | 液体インクを噴射 |
印刷の特徴 | くっきり | 繊細・コントラスト |
消費電力 | 多い | 少ない |
印刷速度 | 早い | 遅い |
解像度 | 低い | 高い |
印刷コスト | 安い | 高い |
おすすめ用途 | ドキュメント文書など | 画像など |
交換部品コスト | 高い | 安い |
その他 | 蛍光マーカーを紙にひける | 水に弱い |
カラーコピーで鮮明な色を表現したい場合には、インクジェット方式のほうがおすすめです。ちなみに、インクジェット方式は、家庭用のプリンターで多く採用されている方式です。
ただ、家庭用インクジェットは、日光によって色あせてしまう性質があります。また、水にぬれるとにじんでしまうため、その点にも注意が必要です。
業務用の機器であればA3までの印刷ができるのに対し、家庭用だと、対応しているのはA4までです。ですから、大きなサイズの印刷物を作成したい場合には、家庭用プリンターでは不便です。
写真などを高精度で印刷したい場合には、インクジェット方式のほうが適しています。そもそも家庭用プリンターでインクジェット方式が主流になっているのは、写真の印刷を主な機器の目的として製造されている機器だからともいえます。
複合機は、たしかにコストはかなりかかりますが、多機能性であることが大きな特徴となっています。プリンターとしてだけでなく、コピー機やファックス、スキャナーとしても使用できるタイプのものが多いです。いわば「1台で4役をこなせる機器」ということになります。
また、こういった機能は、ビジネスシーンのニーズに応えるべく進化しているため、たいへん便利なアイテムとして設計されています。
後悔しない機器選びをするための、5つの選び方ポイントについてみていきましょう。
印刷する内容によって、どのような機器が適しているのかが変わります。
一回の印刷量が多い場合は、印刷速度の速いレーザープリンターがおすすめです。インクジェットは速度が遅く、大量の印刷をこなすのに向いていません。印刷コストも、比較的レーザープリンターの方が安くなっています。
画像の印刷をする場合は、色の再現度が高いインクジェットプリンターがおすすめです。インクジェットプリンターはカラーの発色が美しく、微妙な色のコントラストも再現できます。水に弱く、インクがにじみやすいというデメリットはあるものの、写真用紙を使用することで解決できるでしょう。
文章が主体のドキュメント印刷には、レーザープリンターが適しています。レーザープリンターは、モノクロの印刷が鮮やかでインクのにじみが起こりにくいため、くっきりとして読みやすい印刷物に仕上がります。
あまりプリンターを使わない、という場合はレーザープリンターの設置がおすすめです。
インクジェットプリンターの場合は液状のインクを使用するため、長い期間放置してしまうと、インク詰まりのトラブルが生じやすくなります。レーザープリンターは粉末インクのため、インク詰まりといった問題が発生するケースは少なくなっています。
大量の文書などをスピーディーに印刷する機能を優先するのであれば、レーザー方式を採用した機器がおすすめです。インクジェット方式の家庭用プリンターは避けたほうがよいでしょう。
機種によって異なるため一概にはいえませんが、FAX機能は、原則的には家庭用プリンターには搭載されていません。ですから、FAX機能が搭載された機器が必要であるならば、複合機を選択することになります。
それぞれの機器ごとに、必要となるコストにはかなりの差が生じます。ですから、一概にはいえませんが、予算が限られていてコストをおさえることを優先させなければならない場合には、比較的低価格のものが多いインクジェット方式の家庭用プリンターがおすすめです。
SDカードやUSBメモリなどを使って、データを直接プリントする機能のことをダイレクト印刷といいます。この機能が搭載されていない機器の場合、Wi-Fiを接続したりパソコンをケーブルで接続したりしないとプリントアウトすることができないため、業務効率という観点では問題があるでしょう。